突然ですが「市長になりませんか?」
恐らく真面目な本誌の読者様ですから、「えっ、どこの市?」、「私には無理」、「冗談はやめてください・・・」と思われた事でしょう。
市長になるのはもちろん「あなた」。そして、どこの市長になるのかと言えば「あなたの街」=「あなたのWEBサイト」ですよ。「市長選?」もう受かっています(^^)。「マニフェスト?」これから作るんですよ!市長が市政を進めなければ、市民の怒りが募ります。市民の声を聞かなければ、次の選挙では他の立候補者が支持され、あなたは元市長と呼ばれる事になるでしょう。さぁ、準備はいいですね?
なぜ、「市長」にならなければいけないのか?
インターネットの用語で「CGM」というのをご存知ですか?CGMはConsumer Generated Mediaの略です。消費者生成メディアとも呼ばれます。簡単にいうと、消費者が情報発信できるメディアの事です。TV・新聞・ラジオなどもそうですが、Web2.0登場以前のインターネットでは情報発信を行うのは当事者(発信する本人。企業・団体・個人など。)からの一方通行であり、コンテンツはプロのライターが書き、プロの編集者が編集するといった形が大半でした。一般の視聴者は受身に徹していたんですね。
では、最近は?
身近な所でSNSを利用していたり、ブログを書いたり、クチコミを投稿したりしていませんか?また、周囲にそんな方はいませんか? ・・・コレ、すでにCGMを利用しているんですよ。
そう。CGMにおける参加者は、名前を有しその市に住む市民に例えられます。そして参加者の住処となるWEBサイトを提供する方は、その市の市長に例えられます。住みたい市ナンバー1の人気を獲得するためには、行政サービスを充実させ、便利で、快適で、安心で、住みよいまちづくりが必要でしょう。そして市民にとっては同じサービスなら税金も安い方が嬉しいですよね。活況を呈し利益を生むWEBサイトは「まちづくり」に成功した市であり、優れた市長の政策が功を奏したと言えます。
企業に利益をもたらすWEBサイトを育てるため、「優れた市長」になってください!
さて、市長になると決めたら、市民を募らなければなりません。最初は市長である、あなた一人しかいないのです・・・。
誰かあなたの街の市民(=利用者)になってくれる方はいらっしゃいますか?
CGMは消費者自身が発信できるメディアです。利用者がいなければ情報は発信されずWEBサイトの利用価値が高まりませんから、そんなWEBサイトの成長はいかに利用者を増やし続けられるかに左右されます。すでにブランドが認知されている企業やヒット商品を持つ企業でなければ、いきなり(1)のような利用者は見込めません。WEBサイトをコツコツと育てるなら(2)の方に利用して頂けるWEBサイトを目指し、徐々に(1)の方のために拡充をする方針をお勧めしたいと思います。CGMにはバイラルマーケティングの要素が含まれていますから、継続的に緩やかな成長を遂げた後、爆発的に成長する可能性を有しています。焦らずじっくり、他社には真似できないWEBサイトを作り上げて頂きたいと思います。