それまでお母さんのおなかの中にいて、生まれてきてくれた赤ちゃん。生まれてすぐの赤ちゃんは色が判別できないそうですが、明るさ、暗さを感じる力はあるようです。夜泣きがひどい赤ちゃんは部屋を真っ暗にさせると泣かずに寝る、といいますので、明かりにはとても敏感なんですね。
そうして次第に明るさとともに色を感じるようになると、赤や緑、青や黄色の順に色を認識していきます。色を認識するということは同時に、脳に刺激を送るということにつながります。赤ちゃん向けのおもちゃの色がはっきりした色使いなのは、識別しやすく赤ちゃんが手先を動かして触ろうとする行動の手助けをするためなのです。
同じ原理で、"ハイハイ"をしていた赤ちゃんが壁伝いに歩き出しそうな段階にあるときは、立ち上がった子供の目の高さにメリハリのある色の壁紙で線を作ってみましょう。個人差はあると思いますが、思わず触ってみたくなって壁を使って立ち上がろうと頑張るみたいですよ。
参考書籍:よくわかる色と配色の事典葛西紀巳子、篠崎幸惠 著