昔、テレビでこんなことをやっていました。目玉焼きの黄身の色を変えてお客様に出したらいったいどんな反応が返ってくるかという実験です。
赤い色にしたら、特に問題なく食べてくれました。緑い色にしたら、躊躇したものの食べてくれました。しかし青い色にしたら、お客様は怒り出してしまいました。
そんなの当たり前だ!と思ってしまったあなたのそれは、実は味覚と色の関係がそれまで食べてきたものの経験に基づいているのだということをご存知でしょうか。
食品売り場に並んでいるものは、赤いお肉や緑の野菜、黄色い果物。黒いゴマや白い米。また逆に、最近は流通の多様化で増えたとはいえ、紫、特に青の食材はなかなか見つけることが出来ません。
これをバナナで例えてみると、輸入に頼る国は比較的熟していない青や黄色がかった実を、そうではない地域では茶褐色のよく熟した実をおいしい色だと感じるのだそうです。
もしもお肉の色がもともと青かったら青い目玉焼きはおいしく感じていたのかも?うーん。でもやっぱりお肉は赤いほうがいいですね!
参考書籍:よくわかる色と配色の事典葛西紀巳子、篠崎幸惠 著