前号では『ホームページをもっと良くする』ためのヒントを挙げました。 競合他社のサイトを参考にするといいですよ、と。 では「うちはまだホームページを持っておらん!」という方へ。 『3分でできるホームページの作り方』・・・って、料理番組のようにはいかないからちょっと厄介ですね。 それなら、できそうな事から考えてみますか?
さて、何からはじめてよいやら。考えてみても浮かばない・・・。会社やお店のもので身近にあるものといえば『名刺』 、『封筒』、『紙袋』くらいです。では、手始めに名刺の情報を整理しますか。そうですね、一般的に自分の肩書きと名前以外では「会社名」、「郵便番号と所在地」、「電話番号」、「FAX番号」は入ってますかね。もう少し凝っている名刺だと、「会社ロゴ」、「コーポレートメッセージ」も入っているか
もしれませんね。親切な名刺だと「地図」、「営業時間」も入っていて、おいで頂くお客さまに無駄足をさせないように配慮しているかも。これは素晴らしいですね!たったこれだけの情報ですが、ホームページに掲載するのに最低限の情報が準備できました。1ページだけのホームページですがこれを基礎にして発展させましょう。わが社、わが店のホームページへようこそ!
法人なら必ず登記をしていますよね。『登記簿には法人の重要な事項』が記載されています。管轄の法務局で最新の登記簿謄本(登記事項証明書)を取ってもいいですし、設立して何年も経ってなければ設立時の登記申請の内容でもいいでしょう。「目的」、「代表取締役」、「役員・監査役」、「設立年月日」、「資本金」、「決算月」などホームページに掲載したい重要な項目です。※個人事業主の方は税務署に提出した開業届の内容から重要な項目をピックアップするといいですね。『会社案内』のパンフレットがあれば、「代表のあいさつ」、「組織図」、「本店」の他に「支店・事業所・店舗の所在地」、「主力製品・商品紹介」、「各部署の写真・紹介文」、「上長のコメント」、「取引先一覧」、「沿革」など、さらに詳しい会社の情報をピックアップすることができそうですね。
このように情報を整理すれば、ホームページに掲載すべき内容は網羅できると思います。でも、手元にあった情報をかき集めただけではありきたり過ぎて何かつまらない・・・。それは「仏作って魂入れず」だからなんですね。表面的な情報を掲載するだけではホームページの視聴者はなかなか満足してくれないのです。そこで、視聴者が満足できるように「魂」を入れるのはどうすれば良いか?社員・店員の生の声を入れてみてはどうですか?これこそ、わが社・わが店のオリジナリティですよね!お客さまに提供する製品、商品、サービスのことを一番良く知っているのは現場で働く人です。
取り扱うものの良い所も、悪い所も、使い方・選び方のアドバイスなども現場の知識にはかないません。あなたのホームページに訪れた視聴者はこういう情報を知りたいんです。そしてこういう生の情報が定期的に更新されるなら、お気に入りにブックマークして必ずリピータとなってくれます。名刺や会社案内とホームページの目的は趣を異にするゆえんがここにあります。だから、間違ってもメーカや仕入先から受け取ったパンフレットの内容などを転載しないで欲しいですね。その情報はメーカや仕入先のホームページに掲載されているでしょうからあなたのホームページで掲載する必要は無いんです。