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Vol.001 2007年01月号
> 紳士服店から学ぶ、色使い
と聞くと、青と白、というイメージが私の中にはあります。近所にある専門店の外見がまさしく青と白で成り立っているのですが、遠巻きから店内をのぞいてみると、意外とそうではないようです。そもそも聞いた話では、売り物自体、黒や紺などの濃く深い色のものを扱っているため、華やかな女性服売り場と違って店内が暗く沈みがちになるのだとか。では実際にはどんな工夫をしているのでしょう。お店の中に入ってみることにしました。
に入って驚いたのは、店の外であれだけ使われていた青や白がほとんど使われていないということでした。スーツやコートが黒や紺、そしてワイシャツの白が多く展示されている中、暖かさを売りにしているものはやさしいオレンジ中心とした商品案内。新社会人をターゲットにしているスーツでさえ、少し赤の混じった青紫がブランドカラーとして使われており、会社のメインイメージであろう青はレジをあらわす案内ぐらいにしかありません。床も真っ白ではなくやさしく自然な白に、暖色系の黄色のアクセント。壁も木目を基調としているため、全体的に温かみのある明るい店内になっていました。
のようにまわりの色がどれもギスギスせず、落ち着いた色でまとめられているため、主役のスーツやコートもしっかりと存在感を出しています。またそれとなくあふれる高級感が心地よく、スーツをかっこよく着こなすオトナの男を演出する上では最高の雰囲気が味わえそうでした。
婚していない女性からしてみると、紳士服売り場というものほど遠く縁がなかったので知らなかったのですが、女性用のスーツや法事用のバッグなども販売しているのですね。意外でした。そういえば家族宛に届いていたダイレクトメールを見てみたら、女性向けのバッグと交換します、というような案内がありました。やはり世の中お財布の紐を操っているのは奥様?女性がお店に行くきっかけ作りとして、純粋に上手だな、と思いました。
2007年1月号
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