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TOP > ホームページ通信 > Vol.011 2007年11月号 > 色の基本って何ですか?

ホームページ通信(WEB掲載版)

色の基本って何ですか?-色の不思議特別編

 たとえば花屋に行ったとき。「赤い色の花をお願いします」と伝えても、自分が考えていた赤と違うイメージの赤い花が出てきた、なんていうことはありませんか?色を考える上で、思い描く色のイメージや表現方法は人によって様々。では自分で考えている色を正確に相手に伝えるにはどうすれば?また、複数の色を合わせて使うにはどうすれば?今回はそれらを考える上で重要となる、色の基本についてお話いたします。

色相・明度・彩度

色を表現する上で必ず出てくる、色相(しきそう)、明度(めいど)、彩度(さいど)という言葉。これらはどんなものなのでしょう。一つ一つ見ていきましょう。

赤、黄、青というような色身の違いのことです。色相環というものをご存知でしょうか。 赤、橙、黄、緑、青、紫の色が順番に円状に並んでいる色の見本です。時計回りで12色、または24色を使って色の順番を表現しています。

色の明るさを表します。色に明るさなんてあるの?なんて思われるかもしれませんが、同じ赤でも、明るい部屋で見るのと暗い部屋でみるのとで違う色に見えたりしませんか?特に白と灰、黒は無彩色と呼ばれ、この明度しか持ちません。このとき明度が一番高い色が白で、一番低いのが黒になります。背景色と文字色を2色で表現するとき、この差があればあるほど文字が読みやすくなります。

色の濃さ、薄さをあらわします。空を見上げたとき、透き通ったように鮮やかな青空だった、白くかすんだような青空だった、というようなことはありませんか?同じ明るさの部屋にあるけど薄かったり濃かったり。これが彩度を表現する上での違いになります。

色相環

配色〜色の組み合わせ方〜

ホームページをデザインするのに複数の色を使いたいのだけれど、どのように選べばいいのだろう。このような場合はまず色相、明度、彩度のいずれかで色の系統を決めてから、残りを調整して色を決めると、まとまりあるコーディネートが出来ます。

沢山あって選べないよ、なんて思う方でも大丈夫。 まずは一つだけ、これだけは使いたいという色を選んでみましょう。 今度はそれを、違う色の横に並べて見ます。 そうすると、その色が目だったり目立たなかったり、 相手の色を引き立たせたり馴染ませたりしてくるはず。 使う目的に沿って選んでみましょう。

相手に色を伝えるには

相手に伝える一番いい方法は、自分のイメージに合った色と同じ色、似た色で塗られている物を見本として相手に実際に見てもらうこと。人は体調によって、同じ色でも違う感じに捉えられる場合もあるので、イメージに合う色を使っている物を用意して、相手に見せてみましょう。トラブルを防ぐ上でも重要な手段となります。身近にあるティッシュ箱やカラフルなお菓子箱でもかまいません。また、色の一覧を取り扱ってるサイトや書籍も沢山ありますので、活用してみましょう。

参考書籍
色の本棚 視覚デザイン研究所・編

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